2012年1月 2日 (月)

新年にあたり

 昨年三月に今までの職を辞し、書斎へと帰ってきた。 昨年年頭に当たり一文を掲載した後、何枚かの写真は投稿したけれど、このサイトへはただの一度も新稿をあげることなく一年が経過。
 退職後一年を経過したものの、それまでに散々重ねた無理によって損ねた体調は、おいそれとは戻らなかった。 時に重大な容体も経験したが、何とか腰を落ち着けて養生したことが幸いしたのであろう、いまだ手と足に少々の症状を残しながらも(少なくとも頭だけは十年位前の状態に近付いたのだが)、長時間や遠方へ出掛けるには幾許かの不安が残るけれど、近隣には少し安心して出歩くことも出来るようになった。
 昨年は大震災を始めとする多難な一年であった。 今年も昨年に増して厳しい与件が山積しているとの報告がネットで数多く見受けられるけれど、彼我共にありのままを静に捉え、残された時間をやっておかねばならないことをぜひやり遂げられるように頑張ってゆきたい。 年頭の所感に代えて。

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2011年1月 1日 (土)

明けましてお目出度う御座います

 新年、明けましてお目出度う御座います。
 本年も宜しくお願い申し上げます。

 今年は春に人生の仕切り直しをします。
 様々な繋がりが組み替えられ、別れゆく繋がりもあれば、旧い繋がりが復活もし、新たな繋がりが出来上がる。
 このようなワクワクする事に出会える今年を迎えることが出来て心引き締まる一方、丁寧に日々を手繰り寄せることでこの一年間、自慢できるような良い仕事が出来ればと思います。

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2010年12月11日 (土)

電線に鷺居させじとて

 先日この橋にさしかかると、三羽のカラスが時ならぬ鳴き声で騒いでいた。 その内、一斉に飛び立つと、川の畔の木の上を飛び交いだした。 よく見ると、一羽の小鷺が電線に留まっており、それを追い払おうとして攻撃をしているのである。 そのうちたまりかねた小鷺は飛びたっていったが、カラスたちはなかなな鳴き已むどころか、小鷺の後を追い掛けだした。 その後どこまで追い掛けたのかは不明であるが、縄張りのいざこざであろうか、鳥の世界もなかなか住みにくそうである。
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2010年11月28日 (日)

刀傷

 学六年生の時であったと思う。

 父と母が二人とも留守にすることがあり、私一人で留守番をした。
 しばらくは誰も帰って来ないことが良く分かっていたので、普段触ることを禁じられていた刀を引っ張り出し、鞘から抜いたり、入れたりして楽しんだ。
 つぎには、抜き身にして構えたり、構えを変えたりして本物の鉄の重さを堪能していた。
 そのうち、重さになれてくると、振りまわして悦に入りだした。
 そして、この前見に行った時代劇映画の一齣を思いだしつつ格好を付けだすと、もう止まらなくなり、動きがだんだん派手になってゆく一方、最早自制が効かなくなっていった。

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2010年11月13日 (土)

ヤッタァ!と思うとき

 頃、ネットで古書を買うことが多くなった。 慣れるにつれて面白いことに気付いた。
 箱入りの本の場合、中がいくら美本であっても、箱が汚い場合、値段が安くなる(場合によってはめっぽう安い!)、と言うことである。 箱が無くても良い場合には願ってもない“Good choice!”だ。
 そうやって買った本を思い返してみると、中身は本当に新本のように綺麗なのだけれど、箱には何かがこぼれたか、激しく擦ったような跡があり、恐らく集書家と言われる方々は之を嫌われるのであろう。 格闘の末の読み潰しも念頭に含めて、精読のためにその本を探している場合には、文字通りラッキーな出会いとなる!

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2009年10月28日 (水)

小さな憂鬱

 朝駅のホームで電車を待っていると、いつも同じ場所で同じ電車を待っている人がいることに気付く。
 毎日同じ電車の同じ入り口から乗って、同じ場所で思い思いに揺られて職場に向かうのである。

 私はいつも、その時々で電車やその乗り位置を変えることが多かったし、本を読んでいたりもするため、余程のことがない限り周りの人のことなぞ覚えてはいない。

 ある朝、電車を降りてホームから改札目指して階段を急いで下りていると、少し前の方を少々恰幅の良い見覚えのある一人の男性がやはり改札を目指して小走りにセカセカと下りていることに気が付いた。 あっ、そうだ! 地味で一年中いつも似たような格好をし、同じ駅から乗っていつも同じドアにへばり付いてムツッと外を見ながら立っているおじさんだ! ヘェ-、この人も同じ駅で降りていたんだ!

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2008年11月 1日 (土)

五十年後

 日、本を二冊買った。

 本が入った袋を抱きかかえ、押さえがたく上気した自分をなだめながら、急いで書斎に辿り着いた。
 包みから本を取り出してそっと机の上に立て、書斎の奥からもう一冊の本を持ってきてくっつけ、三冊の本が静かに私の方を向いて、今、机の上に立っている。

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2008年7月19日 (土)

心の迷路にて

 る会合に出席した。

 仕方のないことだけれど、終わるまでに四時間あまりの時間があったにもかかわらず、自分の考えと彼等の考えの間にうまく互いのピントを重ね合わすための接点か、連絡パイプの在処を見付け出すことが出来ないまま、言いようのない胸のつかえと引っ掛かりに悶々としながら、私はとぼとぼと会場を後にした。

 外では夕べが近づいたとはいえ、未だジリジリと太陽が照りつけている。 まさに、夏、夏、夏、夏の真っ盛りだ! それにしても、今日のこの暑さは一体どうしたことだ。
 昔から言われるように、京の夏は焼けた鍋底をとぼとぼと歩くようにじんわりと体の芯まで茹だる!
 くどいようだが、本当に、暑い!。 蝉の声よりも、頭の奥で鳴くジンジン虫の方が大きな声で鳴いている!

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2008年6月15日 (日)

日本社会深淵部からの手紙

 ヶ月ほど前、携帯電話が故障。 スマートフォンへの移行を検討したが、それまで使っていたau社はなかなか動こうとはしないため、相手先が決まらず、しばらく休止をすることにした。
 ところが、いざ、携帯を手放してみて分かったことは、街で電話機が殆どと言って良いくらい見付けることが出来なくなっていることに気付く。 本当に相当走り回っても見つけることが出来ない時がある!
 それでも、なんとか強がりをしていたが、諸般の事情で再度入手をはかる必要が生じた。 すると、こんどはメーカーと機種を決めるのが億劫になってしまい、何かの踏ん切りがないことには手に入れられなくなった。
 ある日、梅田のとある大型店でのタイムサービスに出会い、その勢いをもらってやっと購入できた。 本当にやれやれである。

 買ったのは国産のC社の最新型である。 最新型だけあって、前の機械からみると著しい進歩の跡が見て取れる。
 が、しかし、である。 来月に予定されているS社からの新型iPhoneの驚異的なコンセプトから見ると、なんと旧式な基本設計方針なのであろうかと悲しい。 なぜか、日本の社会構造に潜む本質的な問題点の露頭部を垣間見た気がする。

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2008年6月 8日 (日)

日本の大学は誰が殺したのか

 福田内閣の町村信孝内閣官房長官は、かつて、東大紛争を回顧したNHKの番組で、当時の東京大学経済学部について次のように述懐した。

 「先生の講義ノートはね、十年二十年前と一言一句変わらない。 しかも中身はと言えばマルクス経済学が大部分でね、心ならずも日本にはもうすぐ革命が起きるというような答弁をね、答案を書けば、ちゃんと優がついてくるわけだから、馬鹿だなあと思いながらもそういう答案を書くとかね、物凄く、そういう意味じゃ魅力的でない学校、授業一つとっても…」(文責は当ブログの著者)
 注: 紛争当時町村長官は経済学部3回生であり、のち経済学部学生代表を務める。 出典はNHKの番組「NHKスペシャル 戦後50年 その時日本は」の「第6回 大学紛争 東大全共闘・26年後の証言」より。

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2008年5月25日 (日)

過去の記憶から

 からもう40年も前のことだ。

 その時、東京大学安田講堂は異常な空気に包まれていた。
 昨日今日の二日間にも及ぶ戦闘で積もりに積もった憎悪の塊が激突しあった末、解放という美名のもとに雪崩れを打って突入した武装国家権力は、立て籠もっていた学生達を悉くねじ伏せ、薙ぎ倒し、戦犯として護送車にぶち込むことで、一つの時代の幕を力尽くで引きづり下ろしたのである。 

 高価な代償の末、陥落し、未だ催涙ガスの消えやらぬ安田講堂をやっと取り戻した国家権力が、痛む目を擦りながらその中で見付けたものは、実に寒々とした文字通りの廃墟と、壁に墨で大書された次のような絶筆であった。

「連帯を求めて孤立を恐れず
力及ばずして仆れることを辞さないが
力を尽さずして挫けることを拒否する」

  筆者不明 (東京大学安田講堂内の落書

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2008年5月17日 (土)

gakuさん来阪!

 崎学氏のサイトは更新されるごとに欠かさず拝見している。
 三日前、17日に大阪で公演をするから、良かったら来てください、と唐突に、しかし、ひっそりと記事の文末に案内のある記事がアップされた。

 なになに、演題は『動物の目からみた環境問題』で、日時は2008年5月17日(土)で、午後1時半から3時まで。 そうそう、肝心な場所は大阪難波のナンバパークスタワー3Fにあるカタログハウスの学校まで来られたし!か。
 定員は80名也。 もちろん講師は我らが宮崎 学である。 OK!

 当日、出発に手こずってしまい、到着がすっかり遅れて、なんと、5分オーバーで息せき切って滑り込み、最後の2席目をようようのことに確保!

 自然界も全体として一つのものとしてみることによって初めて分かることがあるのだということを百枚あまりのスライドと氏の機知に満ちた話しぶりであっという間に一時間半が過ぎてしまった。

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2008年5月11日 (日)

多田千香子著 『パリ 砂糖漬けの日々』

 一気に読み進んできて、ここで私の目が止まった。
 以下引用。
“… 「またパリに来て。 私は日本に行けないし」とアンヌが言った。 泣きながら手を振って答えた。 ウィ、そうだね。 また来るよ。 人生の中で一番、いろんなことを学んだ場所だから。”
(p.239、「さよならのエスプレッソ」より)

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2008年4月12日 (土)

山笑い、川歌う春

 バタバタしている内にあっという間にもう(?)4月だって!
 別にボーとしていた訳じゃないんですよ! でもね、正月以来、写真以外の更新ができなかったので、改めてここに書き込んでいると、無性に気恥ずかしさがムクムクと膨らんでくるんです。
 先般アメリカの渡辺千賀さんが4月7日のサイトで“lower-stress bloggers”という話をされてましたよね! 私なぞはさぞかし脳天気な“lowest-stress bloggers”の最たるものでしょう! (*^_^*)! 本当に贅沢の極みです!(オイ、オイ!変な自慢をせずに、正直に“私の我儘で”と書けョ!←天の声)

 それにしても、今年位、春がビシッと決まった年はなかったよね! 私のようなものぐさでもいそいそと夜桜を見に出かけたし、山里へと春を見付けに飛んでいったんだから!
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 写真がたくさんあるので開くのに時間が掛かるかもしれませんがよろしく!

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2008年1月 1日 (火)

新年を迎えて

 新年明けましておめでとうございます。
   本年も宜しくお願い申し上げます。

 新玉の年を迎え、家族集いて杯をあげ、雑煮を食す。
 昼過ぎ、昨日買い求めし菊屋の葩餅(はなびら餅、或いは花弁餅)を頂き、内が点てし茶を、家族で心静かに代わる代わる味わった。
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