まるで友人にでも会うように、出会うと声をかけたくなる木というものがある。 もう何度この木を撮ったであろうか。 この峠を登ると必ずこの木を撮ってしまうのだ。 それくらい、この木には言うに言えない親しみというものを覚える。  一月ぐらい来ない間に下草が奇麗に刈られている。 ボランティアの方々による奉仕活動であろう。 まるでスッキリと無精髭を剃り落としたような感じで、ポンポンと幹を叩き、思わず冷やかしてみた。 「ヨッ、今日はおめかしをして待っていてくれたのかい!」ってね。 すると、「どうだい、なかなかのものだろう、惚れ直したかい!」って返事が返ってきた。