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2014年3月31日 (月)

消費税率上昇前日

 明日から消費税率が上がる。

 本当のところ、昨年作った私のPCの完成率には些か不満があった。
 MBは最新だし、CPUも一番新しく、かつ上級のものを使った。 メモリーは16GBしかないが、ゲームをしないのだからこれくらいで十分かと思っている。 光学デバイスもBlu-rayでの読み書きができるパイオニア製の上位機種を使っているし、CドライブとしてはSSDも今回初めて導入した。 データ部には1テラバイトを用意した。
 しかし、グラフィックスボードとサウンドボードに関しては残念ながら予算超過のために、MBのオンボードツールをそのまま使用することになった。 これらには取り立てた不満は無かったものの、些か地味で且つ不安も感じていた。
 サウンドボードについてはこれで音楽鑑賞をするつもりはないのでさほどの懸念は持っていなかったが、グラフィックスボードに関してはせめて中級のものへの移行をしておく方がこれから先の新しいディスプレイ装置や、ますます大型化・複雑化するであろうデータ等々への備えとしては不安が拭いきれず、グダグダと考慮の末、この度の消費税率が上がる前の心ばかりの抵抗の記念としてもこましなグラフィックスボードを購入しておく必要があるのだという乱暴な屁理屈を仕立て上げて、まあ、とりあえず日本橋へと出掛けた。

 どうしたことか、日本橋は平日にも拘わらず、というか平日だからなのか分からないが、結構な人通りであった。 しかも、普段あまり見かけない背広に鞄を持ち、携帯電話でいろいろと連絡をしている男性諸氏が少なからず右往左往していた。 勿論学生とおぼしき面々も、これは春休みだからだろうと思うが、うろうろしている。
 しばらく歩いていると、此等の人々はまさに消費税率上昇前に企業から急遽派遣された人々と、値上げ前に買うべしとの至上命令に資金を糾合して集まった学生達であった。
 商戦は活発で見ている前で結構大きくて高価なものが売れてゆく。 大きな荷物を持った人々が行き交い、昔の日本橋の状況が彷彿としてくる。

 私は、必死に安価で良いものを探した。 ネットでのコメントを参考にしながら、できれば日本のメーカーであるELSA社製のものが買いたかった。
 甲斐あって、ELSA GEFORCE GTX 650 Ti S. A. C をある店舗にて購入。 決して上級機種では無かったが、これならある程度余裕の画像処理が可能になると思う(時代の進歩が長足の場合は、その時に何とかすれば良いのだ)。

 懇意にしているショップの方が、次のようなことを話してくれた。
 明日は休店にし、朝から捻り鉢巻きで値札の付け替えをする。 全て幾らかの値上げが生じるが、上げ幅は店長しか今握っていないので、私には具体的には不明であると言われ、別途漏れ伝わってくる諸情報に依れば、商品を入れてくるメイカーあるいは商社側から販売価格の下限について一定の指針が伝えられていると聞く商品もあるようで、四月からはどのような状況になっているのかと聞かれると正直言って不安がある、とのこと。 また、安い中国製の商品がシェアを伸ばしてくるのは致し方ないとしても、品質への不安がますます此等の電子機器をこれまで以上に決定的に使い捨て商品に押し遣り、大型の電気店によるパッケイジ商品しか市場で生きることができなくなるのではないだろうか、という思いがあり、これも時代の流れなんでしょうね、と。

 このような電子機材だけではなく、日本中の企業は挙ってこの消費税の上昇を一つの好機と捉えられるように血眼になっているように見える。 値上げだけでは無く、値下げも十分に視野に込めて、自己の取得する利潤の確保に奔走している様が朧気ながらも日本橋からだけでも透けて見える。 ここから先は経済学の話になるので、ここいらで退席しよう。

 最低限の買えるものを買った後は、気力が萎えた性か、ほとんど何も買わず(本当のところは買えず)、トボトボと家路に就いた。 立ち止まれば、夕闇に満開の桜がそよ風にゆらゆらと漂い、将に春爛漫であったのだが。 

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