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2015年3月30日 (月)

デジタル化に向けて

 山田文庫には貴重な農村調査の調査原票が十数点存在する。

 これらはどの様な経緯から今日まで生き延びることが出来たのかは保存されておられた山田先生のみが承知しておられるのではあるが、多くの場合には度重なる調査によって積もりに積もった原資料の山は適時に整理されるか、あるいは、時期が来て纏めて廃棄される運命を辿るのが多くの通例であり、古い調査原票や整理のための集計表や関連するメモ等が残る可能性は少ない。

 幸い、山田文庫の付属資料中に残された幾つかの原票や整理の過程で残された資料は極めて貴重なものであり、日本の社会調査を繙く上での重要な学問的遺産である。

 これらの諸資料は、戦後直ぐという時代の性もあるが、極めて安価な料紙を用いていたため、現在となっては極めて劣化が進み、痛みの激しいものや、破損してしまったもの、あるいはその一歩手前の状態のものもある。
 これらの学問的遺産を単に後世に送り出すだけではなく、学会の共有財産として、新たな学問的位置を創造するための足掛かりとするためには、単なる保存だけではなく、デジタル映像化することで可能になる遺産の利用への道が探られなければなるまい。
 しかしデータ化による利用は、これらの資料が単に劣化しているためだけではなく、データ採取時から既に六十年以上を経過しているにも拘わらず、その内容は極めて個人的な情報が一杯詰まった資料であるために、閲覧等の運用には裁可を含む慎重な管理体制が保管する図書館には整備・要求される。

 いろいろと整備しておかなければならないことは山積しているが、デジタル化をお願いする図書館スタッフへの目録を今日は急ぎ作成し始めた。

 この一週間程ご無沙汰だったのは三月末の気候変動による衝撃がもたらした体調不良が原因でとうとうダウンしたためである(昨日の最低気温が今日の最高気温というのでは体が保たない!)。 おまけに右の目が充血し、焦点をうまく合わせるのが困難になったこともあり、体力涵養に徹していたためである(なんと、軽い白内障だそうで、くれぐれもご注意をと言われた)。

 今日久し振りに大学に出掛けたが、構内に出来たスタバはまだ開店しておらず、4月1日からだそうです。 帰りの電車は、上手い具合に座れたため、眼を休めるために本を読まないで寝ながら帰宅。

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